アレルギー科/検査
アレルギー科/検査
など
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アレルギー性鼻炎とは、花粉やダニなどが原因となり鼻粘膜に生じるアレルギー疾患です。
アレルギー性鼻炎には、ハウスダスト、ダニ、動物の毛などが原因の通年性アレルギー性鼻炎、花粉などの季節性アレルギー性鼻炎があります。
主に「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」の三大症状が引き起こされます。
当院では症状に応じて、ヒスタグロビン+ノイロトロピン皮下注射、ゾレア注射も対応しております。
アトピー性皮膚炎は、痒みのある湿疹が体や四肢の左右対称にできる慢性的な皮膚疾患で、良くなったり悪くなったりを繰り返します。
皮膚症状が、患者さんの年齢によって変化するのも特徴的です。
アトピー性皮膚炎の原因は、まだはっきりとはわかっていませんが、遺伝的な体質に加え、食生活や環境的要因が影響して発症すると考えられています。
アトピー性皮膚炎の治療には外用治療と内服治療があります。
当院では症状に応じて、ヒスタグロビン+ノイロトロピン皮下注射、デュピクセント注射も対応しております。
蕁麻疹とは、皮膚の一部に膨疹(ぼうしん)と呼ばれる少し膨らんだ発疹引き起こされる症状です。
原因の特定できない特発性が多いですが、食物やストレスをきっかけに発症するものもあります。
急激に発症する膨疹が特徴で、1cmほどの大きさのものから地図状に広く広がることもあります。
蕁麻疹の膨疹は非常に強いかゆみを伴い、数時間のうちに体の至る所に広がり、その後跡形もなく消失します。
多くの場合、数時間で個疹は消失します。
症状は数日中に軽快する場合が多いですが、なかには慢性的に経過することもあります。
蕁麻疹は、アナフィラキシーショックと呼ばれる重篤(非常に重い)なアレルギー反応として現れることもあります。
命に関わることがあるため、早急に受診して迅速な対応が求められます。
当院では症状に応じて、ヒスタグロビン+ノイロトロピン皮下注射、ゾレア注射も対応しております。
花粉症とは、植物の花粉が原因で生じる季節性アレルギー性疾患の総称です。患者数は年々増加傾向で、国民のおよそ25%が花粉症にかかっていると推測されています。
原因となる植物は、スギやヒノキ、イネ、ヨモギ、カモガヤ、ブタクサ、シラカンバなどです。
花粉は植物の種類によって飛散時期が異なります。また、気象条件によって飛散時期や飛散量に変動があり、地域差もあります。
花粉は鼻や目から体に取り込まれると免疫機構によって異物として認識され、これらの物質が神経や血管を刺激することで、花粉症を発症します。
花粉症の主な症状は「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」ですが、年齢、花粉飛散量、曝露時間などによってさまざまな症状があります。
頭痛、鼻の痒みが起きることもあれば、花粉が目に入ると結膜でもアレルギー反応が生じることもあり、「目の痒み」「充血」「涙が出る」といった症状もあります。
当院では症状に応じて、ヒスタグロビン+ノイロトロピン皮下注射、ゾレア注射も対応しております。
食物アレルギーとは、特定の食品によって引き起こされるアレルギー反応です。
原因となる食物を口から体内に取り込む以外にも、食物が皮膚に付着したり、吸い込んだりして起きる場合もあります。
原因となる食品には、鶏卵や牛乳、小麦などの他にも数多くのものがあります。
消化管が未熟であるために起こった食物アレルギーは成長とともに、解消される場合も多くあります。
当院ではVIEW検査と言って、採血で39項目のアレルギー検査を行うことが可能です。
少しの採血量で、一度に39項目のアレルゲン〈アレルギー反応を引き起こす物質〉を調べられる検査「View39」です。
ハウスダストや花粉、食品表示義務7品目(卵・乳・小麦・そば・ピーナッツ・エビ・カニ)を含むアレルギー性疾患の主要な原因となるアレルゲンが網羅されています。
室内塵 | ヤケヒョウヒダニ、ハウスダスト1 |
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動物 | ネコ、イヌ |
昆虫 | ガ、ゴキブリ |
樹木 | スギ、ヒノキ、ハンノキ(属)、シラカンバ(属) |
イネ科植物 | カモガヤ、オオアワガエリ |
雑草 | ブタクサ、ヨモギ |
真菌 | アルテルナリア(ススカビ)、アスペルギルス(コウジカビ)、カンジダ、マラセチア(属) |
職業性 | ラテックス |
卵 | 卵白、オボムコイド |
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牛乳 | ミルク |
穀類 | 小麦、ソバ、米 |
甲殻類 | エビ、カニ |
豆類 | 大豆、ピーナッツ |
肉類 | 鶏肉、牛肉、豚肉 |
魚類 | マグロ、サケ、サバ |
果物 | キウイ、リンゴ、バナナ |
その他 | ゴマ |
パッチテストとは、かぶれの原因を調べるために行う検査です。アレルギーには1~4型があります。
そのうち皮膚に関係するアレルギーは主に1型と4型です。1型は即時型アレルギー(じんましんを起こすタイプ)、4型は遅延型アレルギー(接触皮膚炎(かぶれ)を起こすタイプ)です。この4型アレルギーの診断に必要な検査がパッチテストです。
原因と考えられる物質を貼付して、皮膚の反応を調べる検査です。
症状の程度に応じて抗ヒスタミン薬や副腎皮質ステロイド薬などが用いられます。注射を併用するケースもございます。
アレルギーでは、原因となる物質を特定し、日常生活においてそれらを避けるような努力が必要です。
人体には細菌やウイルスといった外敵が体内に入り込んだ際、それらの外敵から体を守るために免疫という機能が備わっています。
ところが、そのために働くはずの免疫機能が、なんでもないアレルゲン物質を外敵として勘違いして起きるのが一般的に言われているアレルギー反応です。
つまり、この免疫機能の勘違いを正す治療方法がアレルゲン免疫療法なのです。治療の原理として、免疫機能が外敵として判断しないくらいに微量のアレルゲン物質を体内に取り入れていきます。
それを少しずつ増して、徐々に慣らすように取り入れることによってアレルギーの発生をおさえます。
※この治療は、指定認可を受けた医師のみ実施できます。当院院長は指定認可医師です。
ダニ(ハウスダスト)アレルギーの治療法の一つに、アレルゲン免疫療法があります。
アレルゲン免疫療法は、以前は皮下に注射する皮下免疫療法しかありませんでしたが、近年、舌の下に治療薬を滴下する「舌下免疫療法」が登場しました。
ダニを含むエキス(治療薬)の量を少量から始めて徐々に増やし、繰り返し服用することによって体を慣らしていくことでアレルギー反応を起こさないように仕向けていき、ダニアレルギーを治癒に導く治療法です。
当院では、ダニアレルギーの舌下免疫療法を行っておりますので、治療をご希望の方は、ご相談ください。
アレルギーに対する治療法の一つで非特異的減感作療法と言われ、特定のアレルギー物質(スギ花粉やダニエキス)を体内に取り入れる舌下免疫療法とは異なり、スギ花粉やダニ、ハウスダストといったすべてのアレルギー疾患から体質を改善する根本治療です。
アレルギー・花粉症の症状であるくしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどは、アレルギー物質(スギ花粉・ダニ・ハウスダストなど)が引き金となり、体内からヒスタミンという物質が放出されることによって引き起こされます。アレルギー反応を抑制する生体物質であるヒスタグロビンを定期的に(6回1クール)皮下注射することで、体内でアレルギー反応が起こり、ヒスタミンが生成されても抗体ができておりアレルギー反応を弱めることができます。季節性のアレルギーをお持ちの方を始め通年性のアレルギーをお持ちの方にも有効な治療法です。
昭和42年に国内で発売されたヒスタグロビンは、国内の献血血液から製造されていますが、今まで一度も感染症をおこしたことの無い安全性の高い治療薬です。これらの説明も受けていただき、ご納得頂いた方に治療を行っています。
週1、2回のヒスタグロビンの皮下注射を行い、合計6回を1クールとします。最初の1クールで効果が現れる肩は一旦様子をみますが、効果があまり得られない方や効果が持続しない方は必要に応じて2クール目の治療を行います。花粉症の症状が出ているときもスギ花粉やイネ科の花粉に悩まれている方は1月から、ブタクサなど秋の花粉に悩まれている方は7月から治療を開始されるのをおすすめ致します。
効果 | くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなど体内でアレルギー反応が起こってもヒスタミンに対する抵抗力をつける効果があります。ただし効果には個人差があり、治療した全ての方に同じ効果があるというわけではありません。 |
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副作用 | 眠気、めまい、頭痛、嘔吐といった副作用が稀に起こることがあります。 |
花粉症でヒスタグロビン注射をお考えの方はシーズンが始まる1ヶ月ほど前に始められることをおすすめ致します。
2020年より、重症・最重症のスギ花粉症に対して、2月~5月に抗IgE抗体オマリズマブ(ゾレアⓇ)を皮下注射する治療(保険適応)を行うことができるようになりました。
スギ花粉症によるくしゃみ・鼻みずがとまらない・鼻がつまるといった鼻炎症状が飲み薬、点鼻薬などでもおさまらず、1日中花粉症で悩んでいる方、また、内服薬の眠気が強く、より強力な効果が期待できる薬剤に変更・増量できないために花粉症症状がおさまらない方にとっては、検討する価値の高い治療です。
またこの条件に加えて血液検査で以下の数値を確認する必要があります。
内服薬による効果判定を必ず当院で行わないといけないこと・注射の納入の都合・投与量の相談があるため、初回からゾレア注射をすることはできません。ご了承ください。
皮下に注射を行います。
のいずれかの部位に注射を行います。基本的にはスギ花粉の多い時期にシーズンに一回程度注射することが多いです。
ゾレアは自己負担額が高額になる可能性があります。投与量が人によって異なる(体重と血液のIgE濃度によって決まります)ために、自己負担額がいくらになるかは個人差があります。負担額の目安はリンク先の製薬会社ホームページをご参考ください。
主な副作用は、注射部位の赤み・かゆみ・腫れ等の反応です。基本的には注射した当日~翌日程度で治まってきます。
また、稀ではありますが重篤な副作用としてアナフィラキシーショックがあります。初回投与の2時間以内は、全身のかゆみや息切れなどがないか注意いただき、そのような症状があらわれた場合は速やかに連絡いただくことになります。